クラブ 青い旗

まぁ、いらっしゃいませ。このクラブにお越しくださるなんて、あらホモぉ〜、アンタ?そういうアタシもホモだけどさ。おホホホ^^  ま、せっかく来てくれたんだからたっぷり遊んでって下さいまし!

’英雄’の真実

  1. 2006.
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  4. (Sat)
  5. 01:54
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 戦争映画ぎらいなアタシだけど、’父親たちの星条旗’を見てきたわ。’ミリオンダラー・べイビー’にノックアウトされたアタシとしては、イーストウッドの新作として見過ごせなかったの。

 ’星条旗’。

 正直いうとちょっと身構えながら劇場に行ったの。こういうご時世だし、「アメリカ万歳!」みたいな内容だったらどうしようかと思って・・・でも完全にアタシの杞憂だったわ。さすがイーストウッドね。わずかでも疑いを持ってしまった自分がイヤになったわ。

 この映画見終わって、アタシ、ある映画思い出したの。ゲーリー・クーパーがアカデミー賞受賞した’ヨーク軍曹’。1941年の作品よ。そう、第二次世界大戦真っ只中のアメリカ映画。戦意高揚映画として製作されたものらしいわ。でも監督はマリリンの’紳士は金髪がお好き’を撮った娯楽映画の達人、ハワード・ホークスだもの。遅れた時代の異国に生まれたアタシもビデオで充分楽しめて、かつ感銘を受けた作品なの。

 ヨーク軍曹、戦場に赴く前は農村暮らしで七面鳥撃ちの達人。誰にも真似できないワザを持ってるの。そんなヨーク軍曹が第一次大戦に出兵。七面鳥撃ちのワザを生かして大活躍。たちまち英雄になって、今でいうセレブに祭り上げられるの。でも根が素朴なヨーク軍曹はある日気付いて選択するの。「僕は派手な生活よりも、田舎で恋人と結婚してつつましく暮らしたい・・・」

 アラ、10何年も前に見た映画だから詳細までは自信ないけど、おおまかなあらすじは間違ってないはずよ。そしてそんな素朴なヨーク軍曹と若き日のクーパーのイメージが重なって、見終わった後なんだかすがすがしい気分になった覚えがあるわ。

 以下、ネタバレもあるからヤダっていう方は読み進むのおやめなさいな。

 ’父親たちの星条旗’の主要人物も祭り上げられた英雄たち。でも英雄を演じざるを得なかったニセの英雄なの。

 アメリカ軍が硫黄島を占拠。「ヤッター!さっそく星条旗掲げようぜ!!」

 数日後、硫黄島に着いて旗を見た軍のお偉さん。「あの星条旗は価値がある。俺が記念に持って帰ろう。」

 どこの国でも軍では上の命令が絶対。第一群が揚げた名誉の旗はお偉さんに進呈。「仕方ねぇや、もいっぺん別の旗揚げ直そうぜ!」第二の旗を前とは違ったメンバーたちがかかげます。そこを前線従属のカメラマンがパチリ!

 全米の新聞のフロントページを飾ったその写真は、苦労なく星条旗を掲げた第二群たちのもの。最初に旗を掲げた兵士たちは戦死・・・事情を知らない大衆は、第二群の生き残りを英雄に祭り上げるのでした。
 
 純朴な第二群の生き残りたち。素直に告白します。「俺たちが最初に旗揚げたんじゃないんっすよ^^;」。彼らを英雄にしたてあげた政府、今さらどうにもできず「戦争の持続のためには国民の理解と国債が必要。お前らがPRしろっ!」
 
 かくしてニセのヒーローと政府、両者確信犯の戦意高揚キャンペーンが始まるのでした・・・

 虚飾に満ちたそんなインチキ英雄の武勇談なんて、そんなに長く続くはずないわよねぇ・・・イーストウッドはニセの英雄に祭り上げられた第二群の主要人物3人の生き残り人生を執拗に追っかけます。悲惨な戦争を生き抜いて、お国のためにと説得されて虚に生きることを余儀なくされて、やがては忘れ去られたその人生・・・ヨーク軍曹みたいに、途中で勇気を持って我を貫けたならば、どんなにか違った人生を送れたかもしれないのに・・・

 戦場シーンも悲惨なこの映画。「これが戦争の現場なんだ!」っていうシーンもイーストウッドは提示します。ア〜タがお若い方ならば、どうなるかわからない人の世ですもの、あんな場面に遭遇すること、我慢できますか?

 戦場のみならず、敵国のラジオ放送にも心乱されるのよ。第二次世界大戦のアダ花・東京ローズ?多分あれよねぇ。そのシーンもちょっとショックだったわよ。

 イーストウッドが創り出した、戦時下の諸々の直視できない数々のシーン。それがア〜タの現実になってしまったらどうする?

 ラストシーン。

 第二の旗を掲げた後。戦は小康状態。若い兵士たちに許しが出ます。「海で泳いでもいいぞ!」

 裸になって屈託なく海水浴を楽しむ若き兵士たち。自然と戯れる無邪気な人間。でもカメラが引くと、海の向うには無数の軍艦が待機してて・・・

 イーストウッドの静かな抗議が表現されてた見事なシーンでした。

 次回作は、同じ硫黄島の戦いを日本人側から見た’硫黄島からの手紙’。監督は同じくイーストウッド。冷静で公平な彼の目を通して見た’Jap’に期待大だわ! 

 

新装開店!

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 21
  4. (Tue)
  5. 01:53
まぁ、みなさま!新しい青い旗へようこそ!

 前のお店、記事やお客様のコメントが知らないうちに消えてたりすることがあったのよ。前の店子さんの呪いかなんかで、でも憑いてるのかしら?なんて不思議に思ってたら、原因が判明したわ。

 何でもアタシの店があったサーバーとやらに深刻な障害が生じたみたいで、復旧にかなり時間がかかってたみたい。今も完全に直ってるかどうかわからない状態なの。そんなア〜タ、またいつ盗みに遭うともわからないお店になんて居られやしないわよねぇ・・・で、思いきって新しくこに移ってきたわ。今度のサーバーは多分大丈夫だと思うんだけど。

 それにしても、バックアップって大事なことねぇ。こんな目に遭ってみて初めて気付いたわ。

 お客様方にはいろいろご迷惑をおかけしました。これに懲りず、今後ともどうぞご贔屓に。さぁ、バリバリ働くわよぉ〜!

ありがとう、福太郎さん!

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 18
  4. (Sat)
  5. 18:41
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 今日の朝刊で知った俳優・仲谷昇さんの訃報。寂しいわねぇ・・・

 新劇出身で、映画にも多数出演されてた俳優さん。老体に鞭打ったでんぐり返りが話題の、森光子の舞台ばかりが取り上げられる’放浪記’だけど、高峰秀子がとんでもない名演を見せた映画版に出てらしたっけ。デコちゃん扮する林芙美子をもて遊ぶ詩人の役なんだけど、若い頃は優男風の美男子で、「えっ!これが仲谷昇?」って驚いたものよ。

 伝説の深夜番組’カノッサの屈辱’の案内役も印象に残るわねぇ。真面目な胡散臭さとでもいうのかしら。当時女子大生だったアタシは、その不思議な面白さにどっぷりハマって夜更かししたものよ。

 でもねぇ、アタシにとって仲谷昇という俳優は、なんと言っても’疑惑’で演じた福太郎なの。そんな姐さん方、多いんじゃないかしら?北陸一の毒婦・鬼塚=桃井=球磨子に入れあげたばっかりに、破滅への道をたどる気の弱い中年男よ。

 長い女日照りを、山田五十鈴扮する’クラブ青い旗’のママ・堀内とき枝に「あら、ホモぉ〜?」とからかわれた福太郎。久々のHに獣のようになって球磨子の下着まで破いたのに、使いものにならなくなって拗ねてみせた福太郎。球磨子に「結婚してくれぇ〜!」と哀願する福太郎。「保険入っつぇ〜!」と球磨子に足蹴にされた福太郎。

 情けないシーンのオンパレード。仲谷昇はそんな哀れな中年男を、桃井姐さんのジャズの即興を思わせるようなスリリングな芝居とは好対照に、ステロタイプそのまんまに的確に演じてみせたの。女優たちばかりが絶賛され勝ちな映画だけど、仲谷昇の一見目立たない仕事も決して忘れちゃいけないわ。

 福太郎さん、アタシはあなたの芝居を決して忘れないわ。こんなに楽しませてくれてありがとう。そして心からご冥福をお祈りします。

伝説のオカマ

  1. 2006.
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  4. (Fri)
  5. 00:30
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 ウェブサイト'All About'の歌川 泰司さんのページ見てたら、思いがけず懐かしい名前が。

 青江のママ

 もちろんお店に行ったこともないし面識もないけど、アタシが中学生のころはよくTVに出てらして勝手に親しみを覚えてたの。とにかくおもしろい人だったわ〜!ヘタなお笑い芸人より大笑いさせてくれたっけ。’やすきよのスター爆笑Q&A’って番組だったかしら。ゲストで出てらした時なんて最高だったわ。

 今ではすっかりいい人キャラになってしまったけど、当時の日本人みんなが憎んでた女子プロレスの悪役・ダンプ松本が、いまだにトホホキャラで売ってる野々村真を「テメェ、ブっ殺してやる!!」とかなんとか言って追っかけ始めたの。そしたら和服姿の青江のママがスタスタぁ〜と出て来て「アタシの真に何しやがんでえぃっ!」って啖呵切ってダンプ松本の前に仁王立ち。化け物対決はいかに!ってワクワクしてたら、チャララァ〜ってノーテンキなBGMが流れてそのままCMへ。取り残されたアタシはワケわかんない展開に大爆笑したものだわ。

 それからいつの間にか消息が分からなくなって・・・ふとした拍子に思い出して「もうお亡くなりかしら?」なんて心配してたんだけど、歌川さんによると今でもご存命で、老人ホームで幸せな余生を満喫されているとのこと。どうぞ長生きなさってね

 青江のママと同年代かどうかは知らないけれどもうお一方、忘れられない大先輩がいるの。多分ご存知の方も多いはずね。新宿2丁目はクロノスのママよ。

 アタシが社会に出たての頃、20代半ばで初めておにちょにデビューしたとき。どこのお店に行ったらいいのかもわからず、道行く人つかまえて尋ねたの。「映画のお話ができるバーはありますか?」

 そして紹介されたのがママの店。扉開けた時は正直ショックだったわぁ・・・だって、墓場から這い出てきたようなお客さんばっかりだったんだもの。ママも「ババァばっかりでごめんなさいね。」な〜んて言って。気を使って下さったのかしら、それから映画のことはもちろん、演劇界のエピソードみたいなことまでおもしろいお話い〜っぱい聞かせて下さったの。言葉使いもとっても粋な感じで、その時やってた和田誠の展覧会を「ちょいといいのやってるから見に行ってごらんなさい。」って薦めて下さったっけ。伏見憲明さんが近くの席に座ってらして紹介して下さったけど、有名人に弱いアタシは緊張しまくってまともにお話もできなかったわ。ほんとはいろんなお話してみたかったんだけど。アタシもほんとに若かった。いい思い出だわ。

 地方に住んでるアタシはたまにしか2丁目に行けなくて、数年前にママのお店に行ったらもう閉店されてたわ。それからはママがどうなさってるか知らないの。クロノスのママの消息、ご存知の方ぜひ教えて頂戴な!

 アタシが住む街にもね、お一人素敵な方がいらっしゃるの。齢70を少し越えたぐらいかしら?とにかく映画がお好きでほんとにいろんなこと教えて下さるの。梨園にもご縁のある方で、歌舞伎のいろんなエピソード聞かせて下さったり。おまけに戦後間もないころからのゲイシーンでも経験豊富な方で、おもしろいネタを小出しにいろいろ話して下さるの。

 デビュー前の美輪様、’臣吾’の頃のエピソードやジャン・マレーと呑んだ話、中村歌右衛門の芸談・・・聞いてるアタシも伝説の瞬間に立ち会ったような気になれてほんとにワクワクするわ。

 夜毎ゲイバーで交わされる、一見なんでもないような会話。でもアタシはこれを文化だと呼びたいわ。酒呑みながら一人のオカマが自分の宝石のような経験を後輩のオカマに伝える。時が経てば誰もが忘れそうなこと。価値がなくなりそうなこと。でもその時代、その瞬間にはとてつもない輝きを放っていた出来事。それを次の世代に伝承するという行為は立派な文化だわ。ゲイの世界に限定することじゃないけどね。貴重な経験、素敵な出来事は伝えてかなきゃだめだと思うわ。

 アタシ、いつもそんなこと思ってるわけじゃないけど、しばしば若い子達にだ〜い好きな昭和エンターテイメントの素晴らしさを嬉々としてしてるわ。でも誰もまともに聞いてくれやしない。一人よがりな痛いオカマだわ・・・

 まず話術を磨くこと。これがアタシの課題ね。話術も文化ですものねぇ・・・

腐ってもNHK

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 12
  4. (Sun)
  5. 13:17
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 ここ数年の不祥事問題で、すっかり信頼感を喪失した感のあるNHK。受信料未払いの件もなかなか解決できず、名誉挽回を狙っていろいろキャンペーンを展開してるようだけど、一度損なわれたイメージはそう簡単に修復できるものじゃないわよねぇ。

 どんな状況であれ、TV局としては毎日の番組を穴を開けずに制作していかなくちゃいけないわけで。でもその点では腐ってもNHK。やっぱ底力あるわ!昨日見た2本の番組、とってもいいものだったので紹介するわね。

 まず1つめは、毎週土曜日21:00から総合で放映中のドラマ「ウォーカーズ 迷子の大人たち」。四国の遍路道を舞台にしたドラマなんだけど、とにかくキャストがツボを得てるのよ。HNKならでの顔あわせだと思ったわ。

 主人公は江口洋介、その両親に市川左團次と加藤登紀子。ほかにも原田芳雄、三浦友和、風吹ジュン、鷲尾真知子、森本レオ、戸田菜穂、ベッキー・・・決して「まぁ、ゴージャス!」ってわけじゃないけど、みなさん名実揃ったいい役者さんばかり。名前だけが先行したド派手なチャラチャラしたキャスティングでヘタな芝居延々と見せられるよりよっぽどいいわ。江口と原田芳雄の掛け合いなんてほんとおもしろかったわ。作りも丁寧だし、安心してドラマに身をゆだねることができるわね。今後の展開が楽しみだわ。

 そしてもうひとつが、続けて22:00から教育でやってたETV特集「蘇える松田優作」。アタシは別に優作ファンってわけじゃないから、ただ何となくチャンネル合わせただけだったんだけど、これがまたよかったの。録画しなかったの後悔したほどだわ。

 優作のコアなファンだというリリー・フランキーが案内役。彼の松田優作に関するコメントがまた良くて、ファンというものの愛の深さを見た思いね。感性で松田優作という俳優の本質を見事に掴んでいると思うわ。その他奥さんの松田美由紀や、やはりファンだという大槻ケンヂ、縁のある脚本家、キャメラマン、バーテンダーなんかも出てきたけど、生活を共にした松田美由紀のコメントはやっぱり興味深いものだったわ。この番組で松田優作に大いに興味を持ったんだけど、その辺の詳細はまた今度書かせていただくとして。

 最も唸らされたのは’荒神’のアニメーションね。’荒神’は松田優作が生前に自身の主演で映画化を希望して実現しなかったもの。人間の狂気をテーマにした作品らしいんだけど、このETV特集ではそのシーンのいくつかをご丁寧にもアニメ作品として作って見せてくれたの。モノクロの影絵のような風情のあるアニメーションで、脚本の良さもあるんでしょうけど全部見せてほしいって思ったほど素晴らしい出来だったの。

 NHKも付け焼刃みたいなワケわかんないイメージアップキャンペーンを小出しにするんじゃなくて、こうやって堅実な番組作りを地道にやってりゃいいのよ。一度失われてしまった信頼なんて、一晩や二晩で早急に回復できるものじゃないんだから。何年かかろうとも、ひとつひとつの作品をこうやって丁寧に作り上げて行くことで視聴者の期待に応えていく。残された道はそれしかないとアタシは思うけどね。ってアタシ何様?^^;

小川真由美〜アタシ的女優史・邦画編1〜

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 11
  4. (Sat)
  5. 16:48
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 女優

 なんと魅惑に満ちた響きを持つ言葉なんでしょう!
 
 華やかなスポットライトを一人占めにし、あまたの人々の視線によってそのオーラはさらに妖しい輝きを増して・・・あぁ、今度生まれ変わったら、アタシは女優になりたいわ!!

 アタシが生まれて始めて好きになった女優、名前を意識的に覚えて追いかけはじめたその人の名は

 小川真由美

 きっかけは確かNHKだったと思うんだけど’海辺のマリア’ってドラマ。真由美は当時できたばっかりのポートピアに住む蒸発妻の役。「あら、○○さんの奥さんじゃなぁい?」って誰かにばれそうになって、真由美が凄い勢いで逃げまくってたシーンをなんとなく覚えてるわ。場末のキャバレーかどっかで大衆演劇の役者をして生計を立ててるんだけど、そのお芝居のシーンで一緒に見ていた父が突然大声で笑い出したの。

 「小川真由美はおもしろいなぁ!」

 おもしろい

 今振り返ると父のこの言葉、小川真由美という女優の本質をピタリと言い当てていたような気がするわ。

 女優に対して「綺麗」でもなく「うまい」でもなく

 おもしろい

 いいえ、小川真由美は決してヘタな女優じゃないのよ。むしろ高度な演技力を持つ女優だわ。ただその演技力は、なんて言ったらいいのかしらねぇ。直球のうまさじゃないのよ。演技の玉手箱とでも表現したらいいのかしら?しばしば予測のつかない芝居で楽しませてくれるの。そして彼女はもちろん真剣に演技してるんだけど、なんとなくおかしいのよ。どんなに悲しい場面でも、切迫した状況でも、彼女がみせる変化球の芝居は、えもいわれぬおもしろみをかもし出して強烈なインパクトを残すの。彼女の演技をみた後は、その独特のセリフ廻しや表情を真似してみたくなるほどよ。かと言って、浮きまくってそのシーンをぶち壊してしまうわけでもなく。たいした役者だわ・・・

 その頃アタシは小学生。演技がどうとかそんなこともちろん分かってなかったと思うけど、すでにオカマだったアタシはゲイの本能でそれを嗅ぎつけてしまったのね、きっと・・・だって、普通のガキなら清純派の吉永小百合や、当時若くて人気のあった夏目雅子のような美しい女優たちに興味を持ちそうなものだもの。

 それからは真由美の名前を新聞のテレビ欄で見つけるたびに必ず追いかけたわ。その頃は2時間ドラマ全盛期で、幸いにもよく出てくれてたし。母が買う女性週刊誌にも真由美の記事があれば夢中で読んで。元パートナーの橋爪功と共演したNHKのラジオドラマまで録音して、何度も何度も聞いたわよ。
 
 中でもアタシ的に一番のヒットだったのは、NHK大河ドラマ’武田信玄’で演じた八重ね。信玄の妻を演じた紺野美沙子に仕える乳母の役。うす〜いまん丸眉に「○○しゃっしゃりませぇ〜」みたいな公家ことばを駆使して、「あの田舎侍なぞ」とあれこれ策略するその姿は圧巻だったわ。

 映画を見始めるようになってからは、真由美が出演してる作品ももちろんたくさん見たわ。初期の’陸軍中野学校’、代表作と言われる’復讐するは我にあり’、化け物になっちまう’八つ墓村’、貞操帯付けて熱演の’さらば箱舟’・・・もともとは舞台出身の人だけど、映画でもいい仕事いっぱいしてるのよ。特に’鬼畜’は凄かったわ。出番は少な〜いのよ。2時間程の上映時間の中で冒頭から登場して10分ばかりかしら。

 本妻=岩下志麻

 亭主=緒形拳

 愛人=小川真由美

 とにかく志麻VS真由美のバトルの凄まじさと言ったら!罵り合う二人のド迫力!!本当はもっと長いシーンなのに、ショック死する観客を懸念した監督が大幅にカットしたんじゃないかしらって疑ってしまうほどだわ。まぁ、とにかく見てごらんなさいましな!特にア〜タがオカマならね。こんなにカマ心くすぐるシーンなんて滅多に見られるもんじゃないからさ!!

 真由美も今では67歳。演じる役が少ないからか、本人の事情なのか、最近は映画でもテレビでもご無沙汰・・・舞台にはたまに出てるみたいだけど。寂しいわねぇ・・・。思えば彼女のような女優をお茶の間で気軽に見られたあの頃って、ほんとに贅沢な時代だったと思うわ。真由美なら、今のドラマに出ても画面をピシッと引き締めてくれるスパイスになってくれると思うんだけどねぇ・・・

 下の写真は土曜ワイド劇場「江戸川乱歩シリーズ(8) 悪魔のような美女」で黒蜥蜴を演じる真由美。パックだけで若い女に変装した気になってる、ちょっとおまぬけな真由美よ!クリックしたら大きく見られるわよぉ〜^0^/

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昭和のオカマの子守唄

  1. 2006.
  2. 11.
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  4. (Sat)
  5. 01:42
 肌寒い秋の夜長。
 また今夜も一人寝だわ・・・
 何やら人恋しいこんな夜、BGMはちあきなおみを掛けてます。
 
 ちあきなおみ、大っ好きなの。少しハスキーな声に演劇的ともいえる歌唱。この人の唄を聞いてると、歌詞のシチュエーションが目に浮かんでくるよう。やはりドラマティックな唄の世界が似合うようで、アニマルズの’朝日のあたる家’に日本語の歌詞をつけた’朝日楼’なんて最高!理由あって女郎屋に売られた姉が、妹に「こんなになっちゃぁおしまいだよ」と悲鳴のように歌い上げる世界。誰にも真似はできないわ。
 
 夏になれば必ず耳にする’さとうきび畑’。美しい声で悲劇のヒロインのように歌う森山良子バージョンが有名で、それはそれで素敵なんだけど、アタシ的には淡々とさり気なく、しかし重みのある声で歌うなおみバージョンが心に沁みるわねぇ。「戦争だもの、仕方がないわねぇ〜、庶民には何もできないものねぇ〜」と言いつつも、胸の奥底の深い深い悲しみが垣間見えてくるようで。静かだけどとてつもなく激しい怒りとでもいうのかしら。

 その他のお気に入り。

 BS特番で、常人には真似できないとんでもない魅力を再認識させられた越路吹雪様。美声、登場するだけで人々の目をくぎ付けにする圧倒的なカリスマ性、そしてパフォーマンス。脱帽だわ。

 しゃがれた声で女の悦びを歌い上げる青江三奈にもしびれるし、大御所になる前、クルリンパーマにつけまつげバッチリのころのアッコゴッド姐ちゃんの荒削りで原石の輝きのような歌声もカッコいい。女の不幸を一心に背負った明菜、不幸だけれどそれを跳ね返すような強さを持った中島みゆきザ・ピーナッツ、双子ならではの一糸乱れぬデュオの美しさ。そして美空ひばり・・・

 リストは果てしなく続きそうだけど、ここでふと気付いたこと。みんなそれぞれの個性で独自の強烈な世界を築きあげていたけれど、共通点があるよう。
 
 まず、好き嫌いは別にして誰が聞いてもうまい!と思わせる芸があるわね。
 
 ゲイじゃないのよ、芸よっ

 そして、みんな昭和に活躍した人。 思い返せば、アタシのお気に入りはほとんどが昭和のエンターテイナーなの。
  
 昭和という時代に愛された彼女たち。一見すると華やかだけど、みんな何かしらある種の重さみたいなものを抱えていたような気がするわ。隠しても隠し切れない心の奥底の悲しみのような・・・言葉にどう置き換えていいのかわからないけれど、それは昭和が抱えていた時代の重さとでもいうのかしら。今のアーティストたちがどんなに悲しい世界を歌っても、どこかしら突き抜けた気楽さや明るさを感じさせるのとは正反対の性質だったように思うわね。 
 
 平成という時代に乗り遅れたと思ってる昭和のオカマがここに一人・・・彼女たちの唄を友に、これからも一人で生きてくわ。

 って、そんな寂し過ぎる人生、

イヤよ絶対!!
 
 なおみのとっても素敵な画像を見つけたんであげておくわ

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リッキー健在!

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 09
  4. (Thu)
  5. 14:21
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もう7年ぐらい前かしら。機会があってN.Y.に旅行したの。で、そん時出会ったのが愛しのリッキー・マーティン様。’Livin' La Vida Loca’の大ヒットでブレイク真っ最中!雑誌、ポスター、看板・・・とにかく街中リッキー一色っていうぐらいだったの。でもその頃彼が何者かも知らなくて「素敵なモデルさん!」ぐらいにしか思わなかったんだけど^^;

 ご縁があったのねぇ・・・

 帰国してまもなく。CDショップいっぱいに並べられたジャケットには見覚えのあるイケメンが。「えっ!彼って歌手だったの?」おまけにモニター画面に映る'Livin' La Vida Loca'のビデオのカッコイイこと!一目惚れしてもちろん即買いよ!それからいよいよ日本でも人気沸騰。来日時のTV出演番組は欠かさずビデオ録画。コンサートやMV集のビデオも買って何度も見たわ。

 そしてアタシのリッキー熱にさらに拍車を掛けたのがゲイ疑惑。そう、妄想に捕われたのね。

 「いつかリッキーの妻に・・・」

 今もそうだけど、ほんとにアホなオカマだわ。とにかくこんなに芸能人に入れ揚げるのは、’恋する惑星’で金城に惚れて以来!ってくらいだったの。アタシが平成の時代になって好きになった、数少ない芸能人の一人よ。

 経験ある人には分かると思うけど、一人の芸能人に夢中になってる時期ってすっごく幸せなのよねぇ。朝から晩までず〜っとその人のこと考えて、夢にまで出てきて。会ったことないからず〜っと理想の王子様でいてくれるし。そしてやっかいな妄想はどんどん膨らむばかりで。彼がよその国の人でよかったわ。日本人だったらストーカーまがいのことして、後ろ指さされまくりの人生になってたかもしれないもの。

 その後は’Livin' La Vida Loca’級のヒットも出なくて、メディア熱も冷めて・・・地道に活動してるって耳にはしてたけど、時が経つにつれてだんだんとアタシの興味も薄らいで行って・・・

 今年のグラミー賞だったかしら。彼がプレゼンテーターで出てきたの。てっきり麻薬か何かで身を持ち崩してるかと思ってたら、久しぶりに再会した彼はすっごく健康的だったわ。ほら、向うのミュージシャンにありがちじゃない、そんな話。おまけにコメントも素直で好感度大!なもの。ひょっとしてこの人、見かけのメチャクチャ派手なイメージとは正反対の、真面目な人かもしれない・・・誤解してたこと、テレビの画面に手を合せて誤ったわ。

 で、また忘れかけてたところへ、ア〜タ!この写真よっ!!ネットで最初見た時、「やっぱりゲイだったのね」って大喜び。でも文章を読んでくと、一緒にいるのはっていうオチがついてて・・・大の男が、何もビキニ一丁でと遊ばなくてもねぇ・・・でもとこんな格好で、いかにも楽しそ〜にしてる様子見ると、あぁ、この人ってやっぱり堅実な人なんだわって思ったわ。

 写真見つけたぐらいでなんだかんだクドクド書いてしまったけど、それにしても見てよあの体とにかく画像をクリック、クリック!天は二物を与えずっていうけどそれはウソね、ウソ。世の中はトコトン不公平にできてるって、今さらながら悟ったわ。

 えて、イケメンでおまけにおいしそうなボディ!!

 昔の恋が再燃しそうだわ。でもその前にまず彼の最新アルバムを買ってしっかり聞かなくちゃね。外見だけじゃなく、彼が一生懸命やってる活動もフォローすることが、妄想隠れ妻の務めですもの。


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エレガントな2ショット

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 09
  4. (Thu)
  5. 00:34
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5月ごろだったかしら?イギリスの'New Woman'という女性雑誌で「史上最高の美女トップ100」という読者アンケートが行われてたの。
 その結果、見事1位に輝いたのがオードリー・ヘプバーン。そして2位はグレース・ケリー

 二人とも生まれは1929年(グレースは1928年説も)。デビュー時期、ブレイクした頃もほぼ一緒。1953年度のアカデミー賞ではオードリーが「ローマの休日」で主演女優賞受賞。グレースは「モガンボ」で助演女優賞にノミネート。翌年はグレースが「喝采」で主演女優賞。オードリーは「麗しのサブリナ」で同じカテゴリーでノミネートされてたの。
 優雅、気品、洗練、スレンダー、シック・・・同じ時代に生きて共通点の多かった二人。容姿だけでなく、二人ともちょっとした仕草もそれはそれは素晴らしく美しいのよ。役柄も似たような感じで、やはり上品な恋愛ものが多く、相手役は素敵なおじ様俳優。嫌味のないコメディセンスも持ち合わせている二人でした。

 あえて相違点を挙げるなら、オードリーは個性派の美女。「昼下りの情事」で「やせ過ぎてるし、耳が突き出ているし、首は長すぎるし・・・」とコンプレックスを数え上げて嘆いていたオードリーだけど、お相手のゲーリー・クーパーの言葉を借りれば、それらが独特な調和をかもし出して多くの人々を魅了したのでした。対するグレース、非の打ち所のない正統派の美女。真似をするにはちょっと手の届かない存在ね。海野弘さんだったっけ、こんな素敵な対比もあったわ。
 「王宮から出てきたオードリーと、王宮に去って行ったグレース。」

 オードリーのインタビューや伝記の中で、彼女がグレースについて語ったコメントは読んだことがないわねぇ。グレースに関しても同じく。同時代に似通ったロールタイプで一世を風靡し、半世紀を得た今でも圧倒的な支持を受けるこの二人。お互いのことをどう思っていたのかしら?

 グレースの復帰作として、オードリーと「愛と喝采の日々」で共演という話もあったみたい。シャーリー・マクレーンとアン・バンクロフトが殴り合うシーンも生々しいこの作品。二人のミューズで実現していたならば、映画史上最高にエレガントな作品になっていたのでしょうか?
 見果てぬ夢の共演へのつきせぬ思い・・・せめて珍しいツーショットを見ることで満たしましょ。
 
 写真はアカデミー賞授賞式で出番を待つ二人。

 ちなみに、'New Woman'の神をも恐れぬアンケートの3位以下のベスト10を。
 3位シンディ・クロフォード
 4位ソフィア・ローレン
 5位マリリン・モンロー
 6位アンジェリーナ・ジョリー
 7位キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
 8位ダイアナ妃
 9位ハル・ベリー
 10位スカーレット・ヨハンソン

 ア〜タにとって、史上最高の美女はどなた?^^

祝、開店!!

  1. 2006.
  2. 11.
  3. 07
  4. (Tue)
  5. 23:33
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お蔭様でこの度、クラブ・青い旗を開店する運びとなりました。まぁ、こんな綺麗なお花までいただいてしまって。三十鈴は果報者でございます。
 
 クラブ・青い旗。ご存知の方も多いかもしれないわねぇ。昭和の名作映画「疑惑」の中で、山田五十鈴大先生演じる堀内とき枝が経営してたクラブ。ここで桃井姐さん扮する鬼塚球磨子が、田舎の造り酒屋の跡取り息子をたらしこんだのよ。こんなにもファビュラスなクラブにちなんだ名前のブログを持てるなんて、三十鈴もうれしゅうございます。
 
 お客様におかれましては、わたくし・ママの作法に従っていただきますわ。まず、ゲイネタがおイヤな方、悪いことは言わないからご退室くださいな。それから話題にはかなり偏りがあると思うわ。映画や芸能ネタ、特に昭和ものが多くなりそうな気がするけど堪忍してちょうだい。ツッコミはいつでもOKよ。うまくボケられないかもしれないけどさ。え、料金?ビール1本80万。冗談よ。8万円8万円よ。
 
 ま、とにかく入ってみてくださいましな。これからお寒くなりますもの。あっつ〜いの1本ぐらいはサービスさせていただきますわよ。